千葉市、千葉大学、
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社は、
肥満および肥満症対策に関する連携協定を
締結しています。
産官学の三者連携を通じて、
肥満および肥満症に関する環境を整備し、
千葉市がより健康な社会を実現する
モデル都市になることを目指します。
肥満・肥満症とは?
肥満とは、BMI(体格指数)が25以上の状態を指しますが、病気ではありません。
しかし、肥満を原因とする合併症がある場合や、内臓脂肪型肥満(内臓脂肪が多いタイプの肥満)である場合は「肥満症」と診断され、健康状態に悪影響が出て治療が必要な状態となります。
肥満症の認知度はまだ低く、合併症が重症化してから治療開始するケースも少なくありません。
肥満は多くの病気を招く原因となります。肥満を改善することは、肥満症などの発症を予防する上で極めて重要です。肥満に対する正しい知識を持ち、早期に生活習慣の改善を始めましょう。

肥満は、さまざまな原因が関与するため、必ずしも自分に責任があるとは限りません。肥満の原因は、社会や環境、ストレスによる外的な要因や遺伝的要因などがあり、決して「自分が悪い」という否定的な見方をするべきものではありません。肥満に対する誤った認識を無くし、社会全体で健康づくりに取り組むことが大切です。

適正体重の維持とバランスのよい食事
BMIは18.5以上25未満(65歳以上はBMI20以上25未満)を目標とし、自分の適正体重を知り、1日3食、主食・主菜・副菜を組み合わせたバランスの取れた食事をとりましょう。
・適正体重の計算方法:身長(m) × 身長(m) × 目標とするBMI
身体活動量の増加と運動習慣の定着
肥満などを原因とする生活習慣病を予防するために、運動習慣を身に付けることが大切です。
具体的には、毎日1時間以上歩き(成人=8,000歩以上、高齢者=6,000歩以上)、通勤・通学時や買い物、家事の合間などに今より10分多くからだを動かすだけで、死亡、生活習慣病、がんのリスクを3〜4%減らせることがわかっています。(参考:厚生労働省スマートライフプロジェクトHP 「健康日本21アクション支援システム Webサイト」)
子どもは学校などの活動以外でも積極的にからだを動かしましょう。
まずは、+10分を意識してからだを動かすことからはじめてみましょう。
監修:千葉大学予防医学センター 教授 小野 啓 先生